諸事情によりしばらく文章のみの更新となります。イラスト、マンガは後から足していきます。

今後無痛分娩はどうなっていくのか?

今後無痛分娩はどうなっていくのか?

無痛分娩の提言について

厚生労働省が出した「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」を出したのはなんで?どういう内容なの?

提言の中身を簡単に書いていきたいと思います。

提言を出した背景

無痛分娩時に重い症状になってしまった事例が報告されたので、どうなっているのか実態を調べることが必要と考えた。

さらには、安全な無痛分娩を提供できる環境を作るべきだと考えた。

ということで、過去に起こった事を調査しつつ、無痛分娩がきちんと安全に行われるよう決まりを作りましょうと動いたわけです。

提言の内容

診療体制について

1.責任者は誰か?

2.医療スタッフの技術は大丈夫か?

3.設備、機器がちゃんと整備されているか?

4.チーム全体で認識の共有、連携が出来るか?

5.妊婦さんに無痛分娩の説明をきちんとしているか?

別紙にて、

無痛分娩をする際には無痛分娩管理者を置かなければいけない事

(常勤医で麻酔科専門医他の資格を有している、且つ必要な講習を受講している事などの条件あり)

無痛分娩の研修を修了した医療スタッフを選任する事

説明書、方針、マニュアルを作成する事

などが説明されています。

 

医療スタッフの研修体制

無痛分娩はとにかく麻酔を使うという点が他のお産と異なります。

という事で、無痛分娩の関係団体は、医療スタッフ向けに産科麻酔に対する各種講習を定期的に開きましょう。

産科麻酔用の研修を実施しましょう。

これらに関しては引き続き検討していきましょう。

って事を言っています。

 

過去に起こった無痛分娩での死亡事故は

・麻酔医が患者をきちんと診ていれば初期に気づけて助かった

・医師が適切な対応を行っていれば助かった

と考えられています。

1件の死亡事故(母子共に)の原因は、硬膜外に入れるはずのカテーテルが、硬膜の内部に入ってしまう硬膜穿刺と言う合併症ではないかと言われています。

この事件では、まず麻酔開始してから医師が患者の側を離れていたというあり得ない状態に置かれています。

患者は合併症による症状を訴えても、何の処置もしてもらえないまま、別の病院へと搬送されました。

息苦しい、呼吸が出来ないと訴える患者に酸素を与えるという処置くらいは取れなかったのか?と疑問視されています。

(ちなみに酸素を吸入していれば麻酔から覚めていくそうです)


ざっくり図にするとこんな感じでしょうか?

情報公開について

こうやって無痛分娩に関する考えをまとめたのは良いけど、それを守っている病院がどこか妊婦さんに伝わんないと仕方ないよね。

元々公開している病院もあるけど、内容はばらばらだったし、この際公開する内容を統一して、ネットで公開することにしましょう。

内容は

・無痛分娩の実績

・説明する文書

・無痛分娩の方法

・もし急変したらどう対応するか?

・急変とかが起こった時のシミュレーションをどれだけやっているか?

・麻酔の管理者の研修などの受講歴&無痛分娩をどれだけやったか

・担当する麻酔医の研修などの受講歴&無痛分娩をどれだけやったか

・無痛分娩の事故報告、死亡報告事業にどう関わっているか

・HPの更新日時

ってなっていますが、勿論病院によって更に情報を付け加えてもOK。

病院だけじゃなくって学会とかでも情報を分かりやすく、届きやすいように公開していこうね♪

という内容です。

 

確かに、無痛分娩について調べるれば、すぐに「硬膜外麻酔で痛みを取り除いて出産」という情報どころか、上記の項目まで見られる病院がありました。

 

何年も前に無痛分娩という物の存在を知った時、軽く調べてみたのですがどういったものかという情報はほとんど出てきませんでした。

口コミサイトに

〇〇病院は、無痛分娩と看板を掲げているけどやってくれなかった

〇〇は先生が無痛分娩反対みたい

▲▲で無痛分娩しました~

無痛分娩は危険です、辞めましょう

といった雑多な口コミが見つかる程度でした。

当時の〇〇病院のHPを見たところで「無痛分娩」の文字はありましたが、そもそもどういう物なのかといった説明なんて一切無かったように思います。

HPに書かれているけれど、かかってみたら理由が理解できないまま無痛分娩を断られた、思っていた体制ではなかったという患者になってから知るのでは少し遅い場合があります。

(人気の病院だと分娩予約が出来なくなったり、途中で病院を変えるという不便が生じる)

どんな人でも平等に情報を手に入れることが出来るというのは素晴らしい事です。

安全性向上のための情報収集、分析、共有

厚生労働省が調査してまとめた提言ですが、一回まとめたからと言ってそこで終了ではありません。

・母子に有害、死亡などが発生した際に速やかに報告すること(報告事業がある)

・産婦人科医会(医会)は症例を集めて分析して、再発防止を考えて、他の団体とも情報上有してね。

・妊産婦死亡検討評価委員会(っていう団体があるのですね)は症例を検討して報告すること。

・情報収集と分析の有効な方法自体も考えていこつ。医療関係者だけじゃなくて患者やその家族からの報告もきちんと活用できるようにしよう

今後も情報収集、分析を続けていくだけではなく、その情報収集や分析の方法もより良い形があるのなら変えていこう。

そうすることによってスパイラルアップさせて行こうという提言ですね。

ワーキンググループの設置

無痛分娩にかかわる団体はワーキンググループを発足させて、体制について継続的に参画、相互に連携した活動を展開しよう。

もー、簡単に書こうと思うんですけど、内容がふわっふわしすぎてて何言ってんの?って状態。

・情報公開の促進

・再発防止策の検討

・研修の策定や講習会の開催

・社会啓発活動の継続的な実施

・妊産婦への情報提供方法

を検討事項として書いてあるんですけど…。

医療スタッフの研修体制に関する提言と被りまくっていて、しかも関係学会や団体にってところも被っている。

団体ごとに行うんじゃなくて、連携していこうっていう体制を言いたいのかな?

社会啓発活動は目新しい項目だけど、妊産婦への情報提供も含まれる様な気がする。

ちょっと意味が分からなかったです。

具体的な例

別紙には、具体的な体制や麻酔担当医の要件などが細かく書かれています。

その他、無痛分娩を提供するための診療体制イメージ図

必要な設備、医療機器についても記載。

参考資料として、作成を義務付けていマニュアル例がつけられています。

今後はこれらの提言を実施した病院が、安全な無痛分娩に取り組んでいる病院という事になっていくのでしょうか?

無痛分娩がさらに安全に、より分かりやすくなっていけば、してみたいけれど不安、反対されるなんて人が減っていくと思うのでぜひぜひ良い方向に向かってほしいです。

無痛分娩を行える病院

提言通りの体制になるまでの間も、無痛分娩の情報が入手しやすいようにとの配慮から、無痛分娩取扱施設一覧が公開されています。

都道府県別で、該当なし県もあります。

ただ、掲載を希望しない施設は掲載しない方針のようなので、掲載されていないから無い、無痛分娩をしていない、危険という訳ではありません。

提言に関しても同じページにPDFがありますので、気になる方はぜひ読んでみてください。